エンジニアによる大企業への転職

大企業へ転職をした筆者(エンジニア)の体験談を綴ります

職務経歴書の作成~構成・職務要約〜

エージェントサービスのところでも書きましたが職務経歴書はめちゃくちゃ大事です。どんなことを書くか(書いたか)、説明します。またこのサイトはエンジニア向け(研究・開発・生産技術向け)のサイトなので例もそれに合わせて書きます。

 

✅構成

職務経歴書」。転職活動したことがなければなかなか聞くことのない言葉ですよね。まずどのような構成で書いたらいいか説明します。

 

・職務要約

・活かせる経験・知識・技術

・職務経歴

・取り組み事例

・資格

・自己PR

 

✅職務要約

まずはどんな職務を経験してきたか、ざっくりまとめて書いてください。エンジニアであれば以下のような記載をします。

 

例1:窒化ガリウム(GAN)を用いた青色発光ダイオードの研究開発に15年携わってきました。要素開発・設計・評価・量産開始まで一連の製品開発プロセスの経験があります。

 

例2:BN(窒化ホウ素)セラミックス製造用のCVD反応炉でパイロットプラント立ち上げ、スケールアップ、量産開始まで、一連の製造プロセスを5年間経験してきました

 

ポイントは「どんな製品」の「どの工程」で「どのくらいの期間」経験があるのかを書くことです。大企業では多くの方々が応募してきます。それをふるいにかけるためにこの部分は存在します。企業側が欲しい人材に合致しているかどうか、例えばベテランが欲しいのか、若手が欲しいのか、即戦力が欲しいのか、設計が欲しいのか、生産が欲しいのか・・・いろいろありますよね。この職務要約の部分を見て、大まかなフィルタリングをかけており、ここで経歴が欲しい人材と合致していないと、後でどんな素晴らしい事を書いても見てすら貰えません。だからと言って、職務『要約』なのに長々と書いても、読む側からすれば、読むのが苦痛な上、ろくに要点をまとめることも出来ない人材と捉えられかねません。

 

職務要約はじっくり時間を掛けて、過不足ない言葉で自分の経歴をアピールしてください。

 

以上、構成と職務要約でした。次は本格的な内容に入っていきます。

 

 

 

転職活動中盤

転職活動中盤でやっておいたほうがいいことは以下の5つです。というよりこの段階になると、全てMUST項目(やらなければならない事)です。

 

 ①写真撮影

 ②職務経歴書の作成

 ③履歴書作成

 ④求人検索

 ⑤求人応募

 

①写真撮影

  応募するにあたって写真撮影は必須事項です。やはり「人の見た目は9割」という本が数年前に売れたように、コンビニなどで置いてある証明写真を撮る機械でなく、プロに撮ってもらってください。数千円くらいの差であれば力を入れて撮影するに越したことはありません。ここで注意して欲しいのは、必ずJPEGなどの画像データが貰える写真屋さんで撮影してください。というのも序盤で説明したエージェントサービスでは応募するにあたり画像データでの写真のアップロードが必須です。通常の証明写真をケータイカメラで撮ってアップロードしてもいいのはいいのですが、鮮明さに欠けます。ちなみに転職フェアに行けば、場合によっては格安で写真撮影をやってくれるブースもあったりするのでそこを利用する手もありです(私はそうしました)

 

職務経歴書の作成

エージェントサービスのところでも書きましたがめちゃくちゃ大事です。これによって面接受けれる/受けれないが決まります。これについては長くなるので別途記事にします。

 

③履歴書作成

 必要になるかは企業次第ですが、一次面接や二次面接などで、履歴書の提出を要求する企業もあります(実際ありました)。手書きorデータ(PCでタイピングしたもの)どちらの場合もありますが、まずはデータで志望動機以外のところを埋めておくことをお勧めします。手書きと指定された場合はデータを一枚印刷し、次に枠線だけ残して内容を消したものを印刷して、二枚重ねてトレーシングペーパーのようにして書けば記入ミスが少なくなります。

 

④求人検索

 エージェントサービスに登録してもらう場合は、エージェントに紹介してもらうか、エージェントサービスのサイトを使えば自分でも検索できるので、そこで探しましょう。そしてどこの企業を応募するか決めます。私がやったのは、今自分が所属している企業と、いくつか行きたい企業をピックアップして、事業所の場所と将来性(売上、営業利益など)、年収、仕事内容をエクセルに一覧表示して、どこがいいか対比して優先順位を決めました。仕事でもそうですが、情報を一覧化して整理するのはとても大事なことだと思います。

 

⑤求人応募

④で応募したい求人が定まったら、まずは優先順位の高い企業たちを先に応募してください。というのは、後々B企業は内定出たけど、A企業はまだ一次面接の結果が返ってきてなくて、実はAのほうが志望度が高い、でも明日までにB社に内定を受けるか回答しなければならないという場合が考えられるからです。

 

 また、先に練習であまり志望度の高くない企業を受けるというのも一つの手ですが、新卒の就活と違い時間があまり取れない(人によりますが)場合が多いかと思うので、避けた方が無難かと思います。思った以上に転職活動と仕事の両立は大変です。

 

以上、転職活動中盤でやることリストでした。貴方の転職活動の役に立てば幸いです。

 

 

転職活動序盤②エージェントサービス

あなたがもし本気で転職活動をしよう!と考えているなら

 

エージェントサービスの登録は必須

 

だと思います。というのも上に書いた「リクナビNEXT」よりもエージェントサービスである「リクルートエージェント」の扱う求人のほうが圧倒的に多いからです。これは聞いた話ですが、メーカーなどは競合他社に募集求人を知られてしまうと、「お、あのライバル会社は、〇〇の事業に力を入れ始めているな・・うちも〇〇の事業に力を入れて先手を打とう」など、動向がまるわかりになるそうで、リクナビNEXTのような誰でも求人が見れるところには載せない会社もあるそうです。そういうこともあり、エージェントサービスの方がシークレットな求人が多く、必然的に求人の全体数が多くなるようです。

 また、転職エージェントならではのサービスを受けることができます。

 

✅相談できる

 やはり一人でやる転職活動は相談する人がいません。なので気軽に相談できるエージェントがいると心強いです

 

✅ポジションサーチをしてもらえる

 「ポジションサーチ」はあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、簡単に言うと「会社に自分の経歴を応募して、その会社があなたのスキルが要るかどうか判断する」応募です。つまり、「私の経歴はこんなのですが、あなたのところの会社で私のスキルが要る部署ってありませんか?」という応募です。通常リクナビNEXTではこのような応募はできません。エージェントならではのサービスです。

 

✅交渉してもらえる 

 選考が進んでいくと、企業側から「2次面接は〇〇の場所に19:00ね」といった指定をされます。この時に「んーその時間って出張行ってて行けないんだよなー」って具合で断りを入れないといけません。時間を作ってもらって面接の時間を作ってくれているのに、断りを入れるのは気まずくないでしょうか?そんな気まずい交渉もエージェントが代わりにやって調整してくれます。また、私はやりませんでしたが、年収の調整もやってくれるそうですよ。

 

職務経歴書を添削してもらえる

 転職活動ではエントリーシートではなく、「職務経歴書」を企業に提出する必要があります。職務経歴書は今までのあなたのキャリアを書くもので、ざっくり言うと「〇〇の仕事に2013年から2018年まで従事、その時のポジションは主任でこんな経験をしてきました」というものを書くものです(本当はもっと細かいです)。職務経歴書はとっても大事で、これを見て企業側は面接をするかどうか、必要な人材かどうかの判断をします。つまりこれの出来が悪いと面接に呼ばれません。この添削をエージェントではしてくれます。

 

ここで私がお勧めしたいことがあります。それは・・・

 

エージェントサービスに複数登録して、複数社のエージェントに添削してもらう

 

ことです。エージェントサービスではエージェントに添削してもらえるとは言っても、複数人のエージェントがあなたの職務経歴書を添削してくれるわけではなくて、あなたに付いたエージェント一人が添削することが多いようです。そのため、経験の浅いエージェントに当たると、あまり上手く添削されていない職務経歴書が出来上がる状況になりかねません。そこで例えばリクルートエージェントとDODAとビズリーチに登録しておいて、まずは職務経歴書を書いて、リクルートエージェントに出して添削してもらい、その後DODAに出して添削、その後ビズリーチに出して添削といった具合です。こうすることで複数人のプロから見た職務経歴書が出来上がります(私も2社やりました)。

 

ちなみに、、

エージェントサービスは「完全無料」です

基本的にエージェントは企業側から「ポジションに合う人材を入れてくれたら〇〇万払う」などの契約をしているそうで、利用者がお金を払う必要はありません。

 

別に規約違反でもなんでもありませんので、ぜひ活用するといいと思います。

 

✅模擬面接をしてもらえる

多少役に立ったかと思います。自分の面接のどこがだめだったか、よかったかを指摘してくれます。模擬面接官はあなたが受けようとしている会社のことを詳しく知っているわけではないので、基本的な質問しかしてきませんが、姿勢や話し方などとても細かく見てくれます。タイミングとしては、書類選考が通って、一次面接を受ける前がいいでしょう。書類選考通る前だと、せっかく準備しても無駄になるといった羽目になりかねません。

 

 

以上、どうでしょうか?あまり本気で転職活動してないとか、まだ迷ってるとかでしたら、結構電話が頻繁にかかってくるので、うざったく思うかもしれませんが、本気で転職するぞ!って方でしたら登録しても無駄にはならないんじゃないでしょうか?(タダだし笑)

 

転職活動序盤①

転職活動序盤にやっておいたほうがいいことは以下の5つです

★の数はおすすめ度です

 

 ①情報収集★★★☆☆

 ②転職支援サイト登録★★☆☆☆

 ③求人検索(当たりをつける)★★☆☆☆

 ④転職エージェント登録★★★★★

 ⑤転職フェアに参加★☆☆☆☆

 

①情報収集(おすすめ度★★★☆☆)

  やはり情報収集はとても大事です。まずは以下の本などで一通り「転職活動」とはどういうものかというのを知っておくことをお勧めします。私がこの本を選んだのはマイナビみたく、そこそこ有名なところの本だったら間違いないだろうと思ってあまり深く考えずに購入しました。実際に絵やイラストも多く読みやすかったのでお勧めです。

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あと、私は本屋で立ち読みした程度ですが、こちらの「転職の赤本」がかなりメジャーなようです。個人的には↑の方が好きだったので、↑の本を買いました。 

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②転職支援サイト登録(おすすめ度★★☆☆☆)

 有名どころで言うと、リクナビNEXTです。登録するだけで今出ている転職求人を調べることができます。後で説明しますが、リクルートエージェント・DODAは所謂「エージェントサービス」で、一人専属のアドバイザーがあなたに付いて、アドバイスや求人紹介をされます。「そこまではちょっと・・・まだ転職するか迷ってるし・・・」という方なら、このリクナビNEXTに登録すれば、今どこの企業がどんな求人を出しているのかが分かります。

 

③求人検索(当たりをつける)(おすすめ度★★☆☆☆)

 上のリクナビNEXTで求人検索をするか、はたまた行きたい企業があれば直接、企業のキャリア採用のサイトに行くと見れます。どんなにあなたが優秀でも行きたい企業が求人を募集していなければ行くことができません。まずは一度ご確認を。ちなみに行きたい企業であれば「会社名」+「キャリア採用」で検索を掛けると出てきます。例えば「パナソニック キャリア採用」など。ちなみに例に出したパナソニックですが、結構積極的にキャリア採用の人を募集しているようで、転職相談会などもやっています(私も行きました)。

 

④転職エージェント登録(おすすめ度★★★★★)

 本気で転職したいと思っているのであれば、転職エージェントに登録したほうがいいです。これに関しては長くなるので、別記事にまとめました

→こちら

 

⑤転職フェアに参加(おすすめ度★★☆☆☆)

あまり機会は少ないかもしれませんが、特に転職するかどうか迷っている段階なら、転職フェアに参加してみるのもいいかもしれません。東京ドームとか大阪ドームとかでやっています。新卒のときみたく、いろんなブースで各企業が10分程度の説明会をしています。私が行ったのはリクナビ主催の「初めての転職フェア」でしたがこの説明を受ける前に自分の簡単な経歴や社名を記載した紙を提出します。そこで説明会中にその紙を企業がチェックし、いい人材がいれば説明会が終わった後に声を掛けられて別ブースに連れていかれて詳しく話を聞かれます。私も某企業に声をかけられました。

 

以上ですが、私は①~⑤まで全てやりました。やはり転職って自分の人生の転機だと思います。そこで妥協はしたくなかったのでできる限りのことをしたつもりです。あなたのこれからの転職活動の参考になればいいかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転職活動 やることリスト

転職活動を 序盤・中盤・終盤 に分けてそれぞれどんなことをすればいいか(したか)をつらつら書きます。

 

[転職活動序盤]

 ・情報収集

 ・転職支援サイト登録

 ・求人検索(当たりをつける)

 ★転職エージェント登録

 ・転職フェアに参加

 

[転職活動中盤]

 ・写真撮影

 ★職務経歴書の作成

 ・履歴書作成

 ・求人検索

 ・求人応募

 

[転職活動終盤]

 ★面接対策

 ・面接

 

★印は私が実際に力を入れた・または力を入れるべきだったと思った項目です。

 次の記事からはそれぞれ具体的に何をやったかを書きます。

転職活動の流れまとめ

転職活動も新卒と同じく、

 

書類審査→面接1次→(面接2次)→最終面接→合格発表

 

という流れで進みます。面接2次はないところが多く、ほとんど1次と最終面接で決まります。

 

若干違うところといえば、以下のことくらいですかね

 

①あまり説明会をやっていない

②求人が出たタイミングが勝負

 

以下詳しく説明します。

 

①あまり説明会をやっていない

  新卒の時は就職シーズンになると東京ドームとか大阪ドームとか大きなところで複数の企業を一堂に集めた説明会が毎週のようにあって、これを読んでるあなたも参加したのではないかと思います。また、会社が個別で行う会社説明会などにWebから申し込んだりして、「説明会なので選考ではないです」と言われながらも、ばっちり就活スーツで決めて、「誰が見てるか分からない」と思いながら終始緊張して説明会に臨んだのではないでしょうか?(私がそうでした)

 

 転職活動では、いいか悪いかは別として、あまり説明会をやっていません。「社会人なんだから分かるだろう」なのか「自分で調べろ」なのか分かりませんが、あまり個別の説明会はやっていないところが多いです。そのため、自分のスキルが生かせるかどうか、会社はどんな雰囲気なのかあんまり分からないまま入社が決まることが多いんじゃないかなと感じます。そうは言っても、転職は非常に自分の人生にとって大きな決断!少ないとは言え、出来る限り情報収集はしたいですよね。新卒の時とは頻度が少ないですが、リクナビや、マイナビでは、複数企業を集めた「転職フェア」なるものもやっているので時間があれば参加するのがいいと思います(私も参加しました)。

 

 

②求人が出たタイミングが勝負

  これが一番新卒との大きな違いかなと思います。新卒であれば、例えばトヨタとかパナソニックJXホールディングスサントリーとかどこの有名企業でも新卒採用はしているので、受かるかどうかは別として「応募する」ことはできるわけです。ですが、転職活動の場合は「そもそも人が足りていれば募集しない」ので、トヨタ中途採用で入りたいと思っても、求人が出ていなければ、どんなに優秀なスキルを持ってても応募できないんですよ。そして、企業側は求人を出したらすぐに選考を始め、かなり早く内定が出て募集は打ち切られます。そりゃ人が足りてないから募集するのであって、何か月も「いい人いないかなー」で待ってないですよ。つまり

 

”転職活動はタイミングが勝負、お目当ての求人が出るかは「運」次第”

 

ってことですね。なのでお目当ての求人が出たら迷わずすぐに応募するのがいいと思います。

 

転職活動開始 はじめに

よし!転職しよう!!

 

そう思ったが吉日、早速行動に移そう!

 

そう思っても何から手を付ければいいのか分かりませんよね・・・。

 

私もそう思いました。だって

 

新卒の時と周りで表立って転職活動してる人いないんだもん。。。。

 

おそらく社交的な方であれば、転職した先輩とか同僚とまだ繋がっていて、

 

その人から生の情報を仕入れるのが一番いいんじゃないかなと思います。生の声が聴けるし。

 

まぁ私は、超がつくほどではないですが、社交性があまりなく、友人と呼べる人は数人。

 

転職した知り合いもいるにはいましたが、その人が転職した後は特につながりもなく。。。

 

というわけでロンリーウルフな私(好きでロンリーなわけではないですよ!)は身近に相談できる人もおらず1から一人で転職活動を開始しました。

 

そこでまず初めにぶち当たったのがタイトル。

 

どんなことにも理系的に解決手段を考える私は

 

「何から手を付ければいいのか分からない」

「どうすれば何から手を付ければいいか分かるか」

「本やサイトなど自分で調べるか、誰かに聞く」

 

という思考プロセス(と呼べるのか?)を経て、

まずは自分で調べることを選択しました。

 

つづく。。。